【終活】お墓の種類(形態)と特徴|自分にぴったりなお墓を選ぼう




お墓の形態ってどんなものがあるんだろう。それぞれの特徴も知りたいな。

こんな疑問にお答えします。

若者含めひそかなブームとなっている終活。

その一環として「お墓選び」がありますが、そもそもお墓にどんな種類があるのか検討もつかないですよね。

本記事ではわかりやすくお墓の種類とその特徴を紹介しますので、誰でも簡単に理想のスタイルが見つかります。

各タイプの概要を掴むことでお墓選びの方向性を決めていきましょう。

さんすくみ
29歳で終活をしている私がご紹介します!

一般墓(家墓)

一般墓

お墓と聞いて誰もがイメージする伝統的なお墓です。

他に様々なスタイルのお墓が登場してきたことから、この伝統的なお墓を一般墓と呼ぶようになりました。

最近は多種多様なデザインの墓石や自由度の高い彫刻などおしゃれなものがたくさんあります。

供養方法も様々です。

一般墓(供養方法)の種類

  • 継承墓
    →先祖代々使用できる
  • 個人墓
    →個人で完結
  • 夫婦墓
    →夫婦ふたりで眠る
  • 両家墓
    →両家系で一つのお墓

一般墓のメリット

一般墓メリット
  • 好きなお墓を所有できる
  • 宗旨、宗派が選べる
  • 先祖代々の供養ができる
  • 親族から受け入れられやすい

宗教観も含めて自由にデザインを選べるのは大きな魅力のひとつですね。

また一般墓は墓石だけでなく墓地(区画)も買うので、文字通りお墓を所有することになります。

そのため、管理費を払っている限り子孫代々使用できるのが特徴です。

伝統的なお墓のため周囲からの反対も少ないでしょうし、余計なストレスをかけることなくお墓選びができそうです。

一般墓のデメリット

一般墓デメリット
  • 費用が最も掛かる
    →墓地代、墓石代、管理費
  • メンテナンスが必要
    →草むしり、墓石の掃除など
  • 跡継ぎがいないと無縁仏になる

費用はダントツで掛かってしまいます。

ピンきりではありますが、ざっと100万円-150万円程度は見ておくべきです。

きれいに維持するために定期的なメンテナンスが必要であることも押さえておきましょう。

さんすくみ
当然メンテナンスをするのは『遺族』です。確認を取っておくといいですね。

跡継ぎがいなくなると無縁仏として合祀墓に移されることにも注意です。

一般墓に向いている人

こんな人におすすめ

  • 自分の好きなお墓を所有したい
  • 宗教観を重んじている
  • 檀家になりたい
  • 継承に不安がない

一般墓は所有欲があったりデザインにこだわりたい方にぴったりのお墓です。

檀家になり手厚い供養をしてもらいたいという願望も叶えられます。

どれも跡継ぎがいてこそなので、継承に問題がないかの検討は必ずしたいところです。

さんすくみ
戸建てのマイホームが好きな人には相性がいいかもしれません。

納骨堂

納骨堂

建物内に遺骨を保管するタイプのお墓です。

納骨堂自体は昭和初期から存在し、その役割は遺骨を“一時的に”保管することでした。

近年、お参りのしやすさやメンテナンスの手間が省けることからひとつのお墓のスタイルとして注目されています。

一般墓が戸建てなら、納骨堂はマンションといったところですね。

納骨堂にも様々な種類があります。

納骨堂の種類

  • ロッカー式
    →コインロッカーのようなイメージ
    →1ロッカーにつき1人まで
  • 仏壇式
    →仏壇が区画ごとに並べられている
    →5人分程度納骨可能でお供えもできる
  • 自動輸送式
    →専用の暗証番号やICチップを利用し参拝場所に遺骨を輸送
    →都心に多く管理費は高め
  • 位牌式
    →位牌だけ並べられていて遺骨は別場所に保管
    →管理費が安め

納骨堂のメリット

納骨堂メリット
  • 天候を気にせずに済む
  • アクセスしやすい施設多数
  • メンテナンスが楽
  • 費用が安い傾向にある
  • 永代供養にも対応

屋内施設のため天候や気温に左右されずにゆったりとお参りできます。

都心や駅近でアクセスのよい場所が多いので、お子さんやお年寄りでもお参りしやすいですね。

さらにメンテナンスも施設におまかせできて、費用も一般墓に比べて安いため遺族に優しいタイプのお墓になります。

契約期間(13回忌〜33回忌)が過ぎると永代供養をしてもらえる点も遺族や子孫に負担を掛けないポイントですね。

納骨堂のデメリット

納骨堂デメリット
  • 慰霊数が限られている
  • 利用期間が決まっている
  • 関東圏に集中している
  • 親族から反対される可能性

一般墓(継承墓)と異なり慰霊数が限定的です。

定員以上の納骨をしたい場合は新たに契約をする必要があるため、納骨堂の『費用が安い』というメリットが失われることに注意しましょう。

また契約期間が決まっていることはメリットにもなりますが、他人と絶対に合祀されたくない方にとってはデメリットといえます。

補足

追加料金を払うことで継続利用できる施設もあります。また、一般墓でも利用期間が決まっているケースもあります。

新しいスタイルのお墓ということで「地方には少ない」「周囲からの理解が得られない」といった懸念も出てきます。

最終的な希望居住地や親族のご意向も確認しておくと良いですね。

納骨堂に向いている人

こんな人におすすめ

  • 管理や継承に不安がある
  • 遺族や子孫に手間をかけさせたくない
  • 「費用」「供養の手厚さ」のバランスを取りたい
  • お参りのしやすさを重視
  • 都内のおしゃれな所で眠りたい

従来の形式にとらわれず、アクセスのしやすさやメンテナンスの簡便さなど実利を取りたい方にぴったりです。

都心の施設であれば「わざわざ」ではなく何かの「ついでに」お参りしてもらうこともできます。

ふらっと立ち寄って悩み事を聞いてもらう…遺族はそんなお参りの仕方もできるかもしれませんね。

さんすくみ
ちなみに私は、費用・手軽さ・おしゃれのバランスがいい『自動輸送式納骨堂』を希望しています。

永代供養墓

永代供養墓

個人ではなく寺院が管理をしてくれるお墓です。

基本的に遺骨は見ず知らずの複数人とまとめて管理(合祀)されます。

家で例えるとシェアハウスのような感じですね。

永代供養墓には主に3種類あります。

永代供養墓の種類

  • 合祀(ごうし)型
    →最もポピュラーな形式
    →複数人の遺骨をまとめて埋葬
  • 個別型
    →個別に墓石を建て一定期間(17年-50年)管理後合祀
  • 集合型
    →お墓は一つで遺骨は個別管理

永代供養墓のメリット

永代供養墓メリット
  • 寺院がメンテナンスをしてくれる
  • 継承者が不要
  • 宗教不問
  • 最も費用が掛からないスタイル

管理も継承も不要で宗教も問われないという万人が利用できるお墓です。

とにかく手軽に済ませたいなら永代供養墓一択でしょう。

費用も一般墓の半分以下(30-80万円)に抑えられるため、経済的な面から見ても幅広い方々におすすめできますね。

生前に予約することも可能です。

永代供養墓のデメリット

永代供養墓デメリット
  • 他人の遺骨とまとめて埋葬される
  • 時期によりお墓参りで混雑する
  • 親族から反対される可能性

最もポピュラーな形式である合祀墓を前提としています。

他人と一緒に埋葬されるなんて嫌だ!という方には不向きなお墓です。

優秀な利便性を持つ永代供養墓(合祀墓)ですがここが受け入れられなければどうしようもありません。

ご本人が良くても周囲が反対する可能性もありますね。

また、複数人がまとめて埋葬されている=複数人の遺族が同じ場所にお参りにくるので、お盆の時期などは混雑してしまいます。

永代供養墓に向いている人

こんな人におすすめ

  • 管理者や継承者がいない(見込めない)
  • 遺族の負担を減らしたい
  • 費用を抑えたい

継承する人がいないと無縁仏になってしまうので、その危険性がある方は永代供養墓が適しています。

継承者がいる場合でも、なるべく負担を掛けないようにしたいと考えている方にもぴったりですね。

さんすくみ
シェアハウス楽しそうじゃん!と思うので、私は合祀墓嫌いじゃないですね。

自然葬

海外では広く知られている自然葬。

墓石ではなく樹木や海といった自然をひとつの目印にします。

最近になって日本でもようやく認知されてきたという感じでしょうか。

自然葬の方法は多くありますが、日本でも合法的にできるものは以下の3種類です。

自然葬の種類

  • 樹木葬
  • 海洋散骨
  • 宇宙葬

自然葬のメリット

自然葬メリット
  • 自然に還ることができる
  • 宗教を問わない
  • 費用が抑えられる
  • 遺族や子孫に負担を掛けない

いくつかメリットはありますが、自然葬最大のメリットは「自然に還れる」ことでしょう。

樹木葬であればお参りをすることもできます。

自然葬のデメリット

自然葬デメリット
  • 決められた区域でしかできない
  • 交通の便が悪いことがある
  • 周囲から反対される可能性

どの樹木の下にも埋葬してOK、どの海にも散骨してOKとはいきません。

法律や条例で問題のない区域でのみ自然葬が可能です。

そして、自然葬が許可されている区域の多くは交通の便が悪いというのも特徴です。

紹介したお墓の中で最も理解を得られにくいお墓でもあります。

自然葬に向いている人

こんな人におすすめ

  • 自然が大好き
  • 環境保全の意識が高い

自然を愛する方であれば、最期自然の一部となることに大きな魅力を感じるでしょう。

また人工物を使わないお墓でもあるので、環境保全に興味のある方にもおすすめのお墓(埋葬方法)となります。

さんすくみ
自然に還るってさわやかで清々しい!

今のうちに自分でお墓を決めておこう!

家族

お墓の種類と特徴をご紹介しました。

お墓の種類まとめ

  • 一般墓(戸建て)
  • 納骨堂(マンション)
  • 永代供養墓(シェアハウス)
  • 自然葬(キャンプ) 

あなたの理想のスタイルは見つかりましたか?

遺族や子孫に迷惑を掛けないためにも、元気な今こそ!ご自身でお墓を決めてみてはいかがでしょうか。




ABOUTこの記事をかいた人

平成生まれのパパリーマン。 当ブログにて、あらゆるジャンルにおける「勝てる手」を発信中。 資格:薬事法管理者、FP3級、フラワーアレンジメントデザイナー、飾花インストラクター