【20代/30代の終活】若者向けエンディングノートの書き方|書くべき理由と項目




・若いうちから準備する必要ある?
・どんな項目を書けばいい?
・完成した後にするべきことは?

こんなお悩みや疑問にお答えします。

“自らの人生の終わりに向けた活動”を意味する終活。

死後の準備ということで、年配の方がする活動と認識している方が多いでしょうか。

しかし、最近は若者からも注目を集めており、20代から終活を始めている方も増えてきているようです。

2020年4月現在29歳である私も、そのうちの一人になります。

筆者の基本情報

  • 29歳(1990年生まれ)
  • 家族構成
    →妻(29)、息子(3)、娘(0)
  • 営業職
  • 普通体型で持病なし

いたって健康で死亡リスクは低いですが、若いうちから終活をするメリットに魅力を感じてエンディングノートを書き始めました。

自身の経験をもとに、若者のエンディングノートの書き方をご紹介します。

20代/30代でエンディングノートを書く理由

3人家族

なぜ若いうちからエンディングノートを用意しておくべきなのか。

理由は大きく3つあります。

エンディングノート作成の理由

  1.  家族を困らせないため
  2. 現状整理をするため
  3. 将来設計をするため

家族を困らせないため

エンディングノート本来の目的です。

エンディングノートの構成

  1. 事務的な情報
    (連絡すべき人、資産状況、葬式についてなど)
  2. 自分史
  3. 家族へのメッセージ 

①の情報がわからないまま突然亡くなれば、当然家族に大きな負担をかけるでしょう。

事務的なことくらい悩ませないようにしてあげたいですね。

また若くして死を迎えてしまうと、心の準備ができていない分、遺された人たちの精神的ダメージはより深刻なものになると想像できます。

エンディングノートに残した②自分史をみることで家族はあなたを近くに感じられますし、③あなたからのあたたかいメッセージがきっと家族の励みになるはずです。

さんすくみ
これだけでも十分、若者こそエンディングノートを用意する理由になると思っています。

現状整理をするため

エンディングノートを作成することで、自分の状況を整理することができます。

  • 自分史を書いて過去を振り返る
    →「成し遂げたかった事」「忘れていた目標」を思い出すきっかけになる
  • クレジットカード/サイトの登録情報や資産状況を整理する
    →経済状況を見直すことができ、無駄を発見できる

エンディングノートは自分の死後、遺された人のために役立つだけではありません。

“生きている今の自分”のためにも有効活用できます。

将来設計をするため

現状を整理できた結果、将来を見つめ直すこともできます。

  • 自分史を書いて価値観を再確認する
    →理想の将来像がはっきりし、逆算して行動ができる
  • 経済状況を明確にする
    →(自分が亡くなった場合)家族の生活費
    →(長く生きていた場合)老後の生活費など
    これらについて計画的に資産形成していくことを意識できる
毒花さん
こんなこと考えるの、意識高い系だけでしょ。

確かに一理あるかもしれません(若いうちから終活している時点でしっかり者でしょうから)。

ただ、エンディングノートの性質上嫌でも擬似的に死の淵に立つことで「あらゆる分野における後悔を“先にする”」ことができます。

結果、そうなりたくない!という気持ちになることで自然と将来に目を向けた行動ができるのではないでしょうか。

さんすくみ
後悔先に立つ、ですね。

エンディングノートに書くべき7つの項目

7本の色鉛筆

エンディングノートに書くべき項目を紹介します。

形式に決まりはありませんが、次の項目を入れると役立つエンディングノートになります。
おすすめエンディングノートはこちら

書くべき7つの項目

  1. 自分のこと
  2. メッセージ
  3. 連絡先
  4. 登録情報
  5. お金関連
    (資産、負債、保険)
  6. 葬式
  7. お墓

① 自分のこと

自分の基本情報と自分史を書いていきます。

  • 基本情報
    →氏名、生年月日、血液型、住所、本籍、電話番号、メールアドレス
    →免許証、健康保険証、パスポート
  • 自分史
    →人生の振り返り、軌跡、思い出

基本情報は簡単に記載できると思います。

免許証などは保管場所+返却方法を記載しておくと親切です。

ここではぜひ、時間をかけて丁寧に自分史を書いていただきたいですね。

もちろん各種手続きの方法など事務的な引き継ぎは重要です。

しかし、やはり家族にとって一番大切なのはあなたに触れることができる自分史ではないでしょうか。

今の自分、将来の自分を見つめ直すきっかけにもなるので、時間を割く価値は十分にありますよ。

②メッセージ

遺された家族へ向けたメッセージです。

感謝の気持ちや励ましの言葉を、感じるままに正直に記載していくとよいです。

自分史と並んで非常に重要な部分ですね。

とはいえ緊張すること無く、想うがままに筆を走らせてみてください。

③ 連絡先

親族、友人、会社の上司など万が一の際に連絡を取ってほしい方々を記載します。

名前と連絡先だけでなく、なぜその人に連絡を取ってほしいのか理由を添えるとわかりやすいです。

葬式に呼びたい人、自分の代わりに感謝の気持ちを伝えてほしい人、生活に困った際に助けてくれそうな人。

様々な観点で考えるのがコツです。

④ 登録情報

クレジットカードや携帯、有料サイトなどの登録情報を記載します。

  • クレジットカード
    →保管場所、カード名、カード番号、カード会社連絡先
  • 携帯
    →電話番号、名義人、契約会社連絡先
  • 有料サイト
    → サイト(サービス)名、ID、パスワード

クレジットカードの暗証番号は、悪用防止のため必ず口頭で伝えておくようにしましょう。

⑤ お金関連(資産、負債、保険)

相続の可否判断や生活の見通しを立てるために非常に重要な項目です。

資産

  • 預貯金(金額、名義人、口座番号)
  • 有価証券
    (資産価値目安、名義人、口座番号)
  • 不動産(資産価値目安、登記簿)
  • 美術品、貴金属
    (資産価値目安、保管場所)
  • 貸金庫、レンタル倉庫
    (契約会社連絡先) 
負債

  • 借入金、ローン、キャッシング
    (金額、借入先の連絡先)
  • 保証人、連帯保証人
    (金額、借金者の氏名と連絡先)
保険

  • 商品内容(保険金額、受け取り方法)
  • 契約会社、担当者連絡先

いずれも正直に記載するようにします。

特に負債に関しては相続を受けるかどうかの判断に大きく影響します。

負い目があっても、家族を困らせないよう本当のことを書きましょう。

⑥ 葬式

毒花さん
特に希望はないし、好きなように簡単に済ませてくれればそれで…

これでは遺族に負担がかかってしまいます。

通常亡くなった翌日には通夜が始まり、その翌日には葬儀、火葬が行われるのをご存知でしょうか。

遺された家族はあなたが亡くなって動揺している中、かなりスピーディーに葬儀社や葬儀方法の決定をしなければならないということですね。

葬式場や僧侶のスケジュールの兼ね合いもあり、ほとんどの方が2時間程度で決めざるを得ないようです。

当然慌てて決めるために、お葬式に関する情報収集や葬儀社の比較検討などは十分にできないでしょう。

家族を困らせないために、特に希望がなくとも段取りを決めてあげておくと親切ですね。

⑦ お墓

若いうちからこのお墓を買います!と決めるのは難しいですよね。

なので、ここではお墓の“スタイル”を決めておくのがコツです。

お墓のスタイル

  • 一般墓(一戸建て)
  • 納骨堂(マンション)
  • 永代供養墓/合祀墓(シェアハウス)
  • 自然葬(キャンプ)

()内は、TV『しくじり先生』でオリエンタルラジオの中田敦彦さんが例えていたものです。

それぞれに特徴がありますが、詳細はこちらの記事を参考にしてください。

さんすくみ
書きやすい項目から気楽に書いていくといいですよ。

書いた後にやるべきこと

ブレイクタイム

各項目を書き終えてエンディングノート完成!ではありません。

書いた後にやるべき3つのこと

  • 家族にノートの存在を知らせる
  • 保管場所を決める
  • 定期的に更新する

ノートの存在を知らせないまま万が一が起きてしまっては、エンディングノートを作成した意味がありませんよね。

ノートの準備があることを家族に伝えるとともに、保管場所も相談しておきましょう。

保管場所はセキュリティが高く、かつ取り出しやすい場所が理想ですが、これが非常に難しいですね。
さんすくみ
2つの条件が相反するものなので…

これに関しては我が家も模索中のためいい方法があれば追記します。

そして大事なのが定期更新。

若いうちから書くほど、状況はどんどん変わっていくでしょう。

1年に1度くらいは下記の項目を見直したいですね。

定期更新する項目

・自身のこと
(健康状態、自分史、家族構成)
・伝えたいこと
(考え方や想い)
・お金関連
(資産、負債、保険)

想いを込めた一冊を完成させよう

カップルハート

若いうちからエンディングノートを書く意義、書くべき項目、書いた後にやることを紹介しました。

生きているうちは自分のために、亡くなったあとは家族のためになるエンディングノート。

元気な今のうちからコツコツ準備をしていきましょう!

若者におすすめのエンディングノートはこちらを参考にしてくださいね。




ABOUTこの記事をかいた人

平成生まれのパパリーマン。 当ブログにて、あらゆるジャンルにおける「勝てる手」を発信中。 資格:薬事法管理者、FP3級、フラワーアレンジメントデザイナー、飾花インストラクター